月別アーカイブ: 2015年7月

京都新聞に紹介されました

今回の記念企画では、京都新聞にも取材して頂きました。当日の盛り上がりの様子
に加え、NPO法人として再スタートしたことや、アトリエ創設の“意気込み”を聞
き取って頂いた様です。

京都新聞の記事 2015-07-22

京都新聞の記事 2015-07-22

京都新聞のウェブサイトでも記事が読めます。

 

7/4~ 7/19 遊ぶ心 – 躍る表現

7月の展覧会は、滋賀県湖南市から社会福祉法人グローのバンバンアトリエで活動する5人の作品を紹介する展覧会です。また、会期中は、京都府立中丹支援学校の生徒・卒業生の作品も展示されました。初夏の緑あふれる綾部にギャラリーきりん舎を訪ねました。

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最初に迎えてくれたのは畑名祐孝さんの東京タワーの連作(4枚)。よく見ると作品タイトルが作品の中に描きこまれています。俺はこれを描く!と名乗りを上げているようで微笑ましい迫力があります。画面を再構成するように描かれた墨汁の線の上に、パステルやクレヨンでたんねんに色が重ねられており、力強さのなかにも奥行きを感じる作品です。

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村井崇さんの作品。こちらは、パステルで塗り重ねられたうえに墨痕あざやかにモチーフのシルエットが描かれています。ヒョウやカメが定番のモチーフだそうですが、最近は、身近な人なども描きはじめたそうです。
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宮本亮さんは油絵の作品です。車いすで生活し、腕も自由に動かない彼は、指先だけでこの絵を描きます。乾くのがおそく、伸びもよい油絵の具は、彼の作画のリズムにピッタリの画材だったようです。調色された絵の具を少しづつ塗り重ねていった画面の変化を追いかけると時間を忘れてしまいそうです。
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久保田洋子さんの強烈な女性を描いた作品。吸い込まれそうなくらい巨大に描かれた目と執拗なぐらいにたんねんに描かれた髪の毛が特徴です。モチーフはファッション雑誌から選んでいるそうです。
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西村真智子さんの作品は、画面いっぱいに描かれた個性的なキャラクターたちが、不思議な世界を醸し出しています。2次元的でポップな作品なのに、さまよい込んだら帰ってこれないような異次元感覚を感じました。
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最後に府立中丹支援学校の作品を紹介します。中丹支援学校からは学生と卒業生4名の作品が展示されました。水彩画は音楽の授業でしょうか。卒業生の高本和弥さんは迫力満点の怪獣作品。小さな怪獣たちは箸置きだそうです。
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12日はギャラリーきりん舎NPO発足記念イベントとして水野哲雄(京都造形芸術大学名誉教授)・井上多枝子(バンバンアトリエ担当、NPO法人はれたりくもったりアートディレクター)両氏による講演会と座談会を開催しました。講演会と座談会の様子は別記事にてご紹介いたします。

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