きりん舎の2013年最後の展示は、京都府亀岡市にある「松花苑(しょうかえん)みずのき」の作品展になりました。みずのき、京都府、きりん舎による三者共催です。作品の選択と展示方法について、みずのきから提案を受け、きりん舎も刺激を受けました。
きりん舎代表・塩見と松花苑みずのきの出会いは、以前、松花苑グループの施設「かしのき」で行われていた園芸療法に塩見が庭師として手伝ったことがきっ かけです。いつか、みずのきの作品展をやりたいと企画を温め、作品が集まるのを待ちながら、きりん舎2年目にして5回目の作品展で登場となりました。満を 持してのお披露目に約150人の来訪者が観覧しました。
今回の展示は、木炭でカボチャを描く岡本由加、コヨーテの親子がユーモラスな小笹逸男、ステゴザウルスやフクロウの森の夜を描いた岩本勇、密度の濃いク レヨンで石を描く二井貞信、点描で大画面を埋めた福村惣太夫、家を題材に幾何学的に画面分割した堀田哲明、人の顔らしき再構成が不思議な山本一男など16 作品。着彩の道具も手法もさまざまでしたが、探求心、自由さ、独自の視点に圧倒的な力があります。
12月8日の最終日は作者の一人、岩本勇さんがきりん舎に遊びに来てくれました。「亀岡から時刻表を見ながら計画してきました。旅が好きで、このあいだは伊豆に行き、富士山を見ながら温泉に入ってきました。」そんな岩本さんに絵について聞いてみましょう。
(次回に続きます)